Nov
19
9:58am

ふたつの悲しみ

杉山龍丸

私たちは、第二次世界大戦から二十年たった今、直接被害のないベトナムの戦いを見て、

私たちが失ったもの、その悲しみを新たに考えることが、必要だと思います。

これは、私が経験したことです。

第二次世界大戦が終わり、多くの日本の兵士が帰国してくる復員の事務についていた、

ある暑い夏の日の出来事でした。

私たちは、毎日毎日訪ねてくる留守家族の人々に、貴方の息子さんは、御主人は亡くなった、

死んだ、死んだ、死んだと伝える苦しい仕事をしていた。

留守家族の人々の多くは、ほとんどやせおとろえ、ボロに等しい服装が多かった。

そこへ、ずんぐり肥った、立派な服装をした紳士が隣の友人のところへ来た。

隣は、ニューギニア派遣の係りであった。

その人は、

「ニューギニアに行った、私の息子は?」と、名を言って、たずねた。

友人は、帳簿をめくって、

「貴方の息子さんは、ニューギニアのホーランジャヤで戦死されておられます。」

と答えた。

その人は、その瞬間、眼をカッと開き口をピクッとふるわして、黙って立っていたが、

くるっと向きをかえて帰って行かれた。

人が死んだということは、いくら経験しても、又いくらくりかえしても、慣れるという

ことはない。

いうこともまた、そばで聞くことも自分自身の内部に恐怖が走るのものである。

それは意識外の生理現象を起こす。

友人は言った後、しばらくして、バタンと帳簿を閉じ、頭を抱えた。

私は黙って、便所に立った。

そして階段のところに来た時、さっきの人が、階段の曲がり角の広場の隅のくらがりに、

白いパナマ帽を顔に当てて壁板に持たれるように、たっていた。

瞬間、私は気分が悪いのかと思い、声をかけようとして、足を一段階段に降ろしたとき、

その人の肩は、ブル、ブル、ふるえ、足もとに、したたり落ちた水滴のたまりがあるのに

気づいた。

その水滴は、パナマ帽からあふれ、したたり落ちていた。

肩のふるえは、声をあげたいのを必死にこらえているものであった。

どれだけたったかわからないが、私はそっと、自分の部屋に引き返した。

次の日、久しぶりにほとんど留守家族が来ないので、やれやれとしているときふと気が

つくと、私の机から頭だけ見えるくらいの少女が、チョコンと立って、私の顔をマヂ、

マヂと見つめていた。

私が姿勢を正して、なにかを問いかけようとすると、

「あたち、小学二年生なの。おとうちゃんは、フィリッピンに行ったの。おとうちゃんの

名は、○○○○なの。いえには、おじいちゃんと、おばあちゃんがいるけど、たべものが

わるいので、びょうきして、ねているの。

それで、それで、わたしに、この手紙をもって、おとうちゃんのことをきいておいでと

いうので、あたし、きたの。」

顔中に汗をしたたらせて、一いきにこれだけいうと、大きく肩で息をした。

私はだまって机の上に差し出した小さい手から葉書を見ると、復員局からの通知書があった。

住所は、東京都の中野であった。

私は帳簿をめくって、氏名のところを見ると、比島のルソンのバギオで、戦死になっていた。

「あなたのお父さんは――」

と言いかけて、私は少女の顔を見た。

やせた、真黒な顔、伸びたオカッパの下に切れ長の長い眼を、一杯に開いて、私の唇を

みつめていた。

私は少女に答えねばならぬ、答えねばならぬと体の中に走る戦慄を精一杯おさえて、どんな

声で答えたかわからない。

「あなたのお父さんは、戦死しておられるのです。」

といって、声がつづかなくなった。

瞬間少女は、精一杯に開いた眼をさらにパッと開き、そして、わっと、べそをかきそうになった。

涙が、眼一杯にあふれそうになっているのを必死にこらえていた。

それを見ている内に、私の眼に、涙があふれて、ほほをつたわりはじめた。

私の方が声をあげて泣きたくなった。

しかし、少女は、

「あたし、おじいちゃまからいわれて来たの。おとうちゃまが、戦死していたら、係のおじちゃま

に、おとうちゃまの戦死したところと、戦死した、ぢょうきょう、ぢょうきょうですね、それを、

かいて、もらっておいで、といわれたの。」

私はだまって、うなづいて、紙を出して、書こうとして、うつむいた瞬間、紙の上にボタ、ボタ、

涙が落ちて、書けなくなった。

少女は、不思議そうに、私の顔を見つめていたのに困った。

やっと、書き終えて、封筒に入れ、少女に渡すと、小さい手で、ポケットに大切にしまいこんで、

腕で押さえて、うなだれた。

涙一滴、落とさず、一声も声をあげなかった。

肩に手をやって、なにかいおうと思い、顔をのぞき込むと、下唇を血が出るようにかみしめて、

カッと眼を開いて肩で息をしていた。

私は、声を呑んで、しばらくして、

「ひとりで、帰れるの。」

と聞いた。

少女は、私の顔をみつめて、

「あたし、おじいちゃまにいわれたの、泣いては、いけないって。

おじいちゃまから、おばあちゃまから、電車賃をもらって、電車を教えてもらったの。だから、

ゆけるね、となんども、なんども、いわれたの。」

と、あらためて、じぶんにいいきかせるように、こっくりと、私にうなづいてみせた。

私は、体中が熱くなってしまった。

帰る途中で、私に話した。

「あたし、いもうとが二人いるのよ。おかあさんも、しんだの。だから、あたしが、しっかり

しなくては、ならないんだって。あたしは、泣いてはいけないんだって。」

と、小さい手をひく私の手に、何度も、何度も、いう言葉だけが、私の頭の中をぐるぐる

廻っていた。

どうなるのであろうか、私は一体なんなのか、何が出来るのか?

戦争は、大きな、大きな、なにかを奪った。

悲しみ以上のなにか、かけがえのないものを奪った。

私たちは、このふたつのことから、この悲しみから、なにかを考えるべきであろうか。

私たちは何をすべきであろうか。

声なき声は、そこにあると思う。

声なき声のたより 43号(1967年11月20日発行)より


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Nov
19
9:56am

友人が、物凄く絵が上手いんだけどさ。

でも最初は下手だったんだよね。たいしてうまくない自分より下手だった。

でも急激に成長してる。今はもうホントに上手い。絵で仕事もしてる。

2chのスレでもよくある、「上手い人見て凹んで描けなくなった」とかいうやつ。自分も上手い作家さんとか見たりするとああいう気持ちになったり、年下なのに上手いのとか見るとホントへ込むんだけど、どうやら友人はそういうのが無いっぽい。前その辺語ってて判明した。

「できない」って思わないみたい。なんか。

すごい人見ると、即座に「そうなるにはどうすればいいか」「自分に何を+すればそうなれるか」「そして+する方法は何か」を考えてる。

だからすごい人を見たほうがモチベーションとか上がる。みたい。

目標が目に見えて分かるから寧ろ嬉しいらしい。

年下で上手いとか見ても、考え方が根本から違う。自分は「年下でこんなに上手いとかマジ死ぬwwwwwwオワタ」とか思って凹んで描く気なくしたりしてるけど、友人の場合「そんなに時間描けなくても人間そこまで上手くなれるんだ。ヤッター!」とか考えてる。正直意味分からない。

なんか、「自分に才能がない」とか全く思ってない。

自分より絵が下手だった頃から、既にそう。といって、「自分には溢れる才能がある」とか思ってるわけでもない。そもそも、「才能」とかいう概念がないっぽい。「あいつには才能があって自分にゃないんだ」とか、そういう事を全く考えてないっぽい。

自分より絵が下手なド下手時代でも、小畑健を見てちっとも挫折しない。それに近づけようとしてた。

あんなド下手時代だったら、小畑健なんて全然別格に思えて、「無理だ、こんなん無理」とか思う。自分だったら。でもそいつは思わないらしい。あんなド下手な癖に、小畑を目指すとか言うのもおごがましいレベルなのに、「ここをこうして、こうできたら、このくらい描ける」とか、考えてる。「身体のバランスがとれてないからそれがとれたらまずこのくらい描ける。次にこのあたりは細かく描けばこのくらい描ける。カラーも分析してみたけど光の当たり方を考えておけばこのくらい塗れる」とかなんとか言って、あとは身体のバランスとる練習とかガシガシやりまくってた。そんな調子で次々と好きな作家見つけてはそう言う風に「今の自分の絵からどういう能力が身につけばこの絵を描けるようになれるか」とかやっていっては上手くなっていって今じゃ本当に上手くなった。自分、置いてけぼり。

もしかしたら上達する人ってのはこういう風なのかもしれないと思った。

同時にまねできないとも思った。

「できない」「もう無理」「やっぱ才能ないわ自分」とか全然考えない。考えようとしない。基本的に「出来る」と考えてる。

うーん。なんでそういう風に考えられるの?って聞いたけど、「なんでもなにも自然とそう考えてる」「それしか考えてない」とか言ってる。ライフハック的に、「そういう風に前向きに考えよう」とか意識してるわけじゃないっぽい。

絵だけじゃなくて万事そういう感じなんだよな

なんなんだろ。性格の問題なのか?


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Nov
19
9:53am

一方、年金を納めないと、歳をとってから年金はもらえない。他に収入がなければ、生活保護を受けることになる。

その生活保護は、毎月8万8千円もらえる。

それじゃ、年金納めない方が得じゃん!

という素朴な疑問を持っていたの。だけど、今まで人には言えなかった。だって、それってすごい矛盾だもん。

そしたら、今日の日経新聞の夕刊に書いてあった。そうなんだって。生活保護のが得なんだって。


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Nov
19
9:52am

すげえ笑った。

【まとめ:今日の民主党様】
今まで散々に党首討論から逃げていた民主党(※1)が、
共産党にすら「逃げんなよ」と馬鹿にされている民主党(※2)が、
そんな民主党が何を思いついたのか「党首会談しよーぜ」と言い放つ。
しかも言い放ったのが今日で、開催日も今日。
超凄い。子供の遊ぶ約束みたい。
(※1民主党:公開会談を逆提案 「真意」は党首討論拒否 初の開催ゼロ国会に?)
(※2「だらしない」と民主批判=共産・志位氏)
 ↓

更に民主党「党首会談してくれなかったら、明日から審議拒否すっから」のオマケ付き。
(※「党首会談17日中に」 民主が要求 拒否なら給油法案採決延期も)

 ↓

で、昨日深夜に帰国し他の仕事もある中に割り込んできた話だけれども、審議拒否されると国会が滞っちゃうので麻生総理、党首会談を行う。

 ↓

民主党「会談はやったけど、ムカつくから明日から審議拒否すっから」
(※党首会談受け、民主審議拒否へ)


なにこの超末っ子体質。


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Nov
19
12:11am

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Nov
18
11:51am
もし火曜日の朝刊に『名神高速道路でワンボックスが大破。死傷者8名』というような見出しを見かけたならば、このパソコンを破壊して頂きたい。せめて死にゆくものへの贐として、私のアレコレを綺麗に流し去って欲しいのです。破壊しないまでもフォーマットして欲しいのです。ZIPファイルだけでいいんで。

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Nov
18
10:04am

屠るってのは、すごく精神的にストレスがかかるのです。

愛玩用動物のように可愛がってたらなおさらです。

だから屠場ってのは町外れにあって、訓練された人だけが勤めることができたのです。これ以上は差別問題に踏み込んでしまうので書きません。

食肉用の動物にはそういう接し方があって、愛玩用の動物とは別なんです。

食肉用の動物を相手にするときは、わざと情がうつらないように努力しますからね。

一緒にできるのはよほど訓練された強靭な精神の持ち主です。

それ、ごっちゃにしたらまずいですよ。

教育の骨子となる考え方はわかるんです。人間の三大栄養素は絶対に他の生物からしか摂取することができない。だから殺して喰う。動物でも植物でも。

しかし、これはとてもナーバスな問題で、消化不良を起こす人が多く出るんです。お忘れなく。


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Nov
18
10:03am
水木しげる
「死んだらどうなるのか興味があった。だから弟を海に連れていってつきとばした
弟は死にたくないもんだから必死で俺を掴んでた。払いのけようとしても手をはなさない
そうこうしてるうちに大人に見つかって止められた
親にしこたま灸(やいと)をすえられた」

Reblogged from dannnao / Posted by

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Nov
18
10:03am
この動画は利用規約に違反していたため、削除されました。
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ニコニコ動画(秋)

こんなん初めて見た。

“前日の問い合わせでNHKコールセンターの部長が「中継の申請をしたが先方に断られたので中継できなかった」と答えたので、「断ったのは外交防衛委員会の理事会か?いったい誰に断られたのか?国会は私的機関ではないので、本来公開が原則ではないのか?」と尋ねると、折り返し電話が欲しいということだったので、翌日折り返した結果。つまり実態は、本来そんな権限のない自民党の議員(国対?)に中継はやめてくれと言われて、NHKがはいわかりましたとそれに応じたということ。”
— 田母神参考人招致をなぜNHKがTV中継しなかったか聞いてみた‐ニコニコ動画(秋)

(via mendokusai)

(via vmconverter)

どうきやくにいはんしてるのかせつめいしてほしいでーっす。


Reblogged from yamato / Posted by

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Nov
18
10:01am
深海は地球の無意識だからな
普段は一生懸命考えて生き物の形決めてるんだけど深海生物は地球が寝てるときに夢見半分で適当にデザインしたのばっかなんだよ

Reblogged from nagato3104 / Posted by

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